ファウンダヨとリベルサスの違い|減量効果・副作用・飲み方を比較
2026/9/7
ファウンダヨとリベルサスは、どちらも飲み薬のGLP-1受容体作動薬ですが、減量効果と胃腸症状の出方には違いが報告されています。2型糖尿病患者を対象にした52週間の直接比較では、オルホルグリプロンの各投与群で体重減少が大きく、胃腸症状や有害事象による治療中止も多く報告されました。1 2
ファウンダヨは米国販売名Foundayoのカタカナ表記です。有効成分のオルホルグリプロンは、オルフォルグリプロンとも表記されます。この記事では、同じ試験内の減量効果と症状の頻度を並べ、飲み方・国内での位置づけも確認します。
減量効果と胃腸症状を同じ試験で比較する
以下は、メトホルミン(糖尿病の飲み薬)で十分な血糖管理ができない2型糖尿病の成人1,698人を対象としたACHIEVE-3試験の結果です。糖尿病のない人の美容・減量目的での結果ではありません。試験は52週間で、参加者と担当医が使用薬を知る非盲検の比較でした。1 2
| 52週の結果 | オルホルグリプロン12mg | オルホルグリプロン36mg | 経口セマグルチド7mg | 経口セマグルチド14mg |
|---|---|---|---|---|
| 体重変化率 | −6.1% | −8.2% | −3.9% | −5.3% |
| 体重変化量 | −6.2kg | −8.1kg | −3.8kg | −5.2kg |
| 胃腸の有害事象が報告された人 | 59% | 58% | 37% | 45% |
| 有害事象によって治療を中止した人 | 8.7% | 9.7% | 4.5% | 4.9% |
体重は、途中で治療をやめた人や追加の糖尿病薬を使った人も含めて、効果を推定した解析の値です。全員が治療を続けたと仮定する解析とは数値が異なります。表の胃腸症状は原著で丸められた割合、中止割合は公式発表の小数値を掲載しています。1 2
オルホルグリプロンの12mg・36mgは試験用カプセルの用量です。薬の吸収を調べた研究では、カプセル12mgは米国販売錠9mg、カプセル36mgは錠剤17.2mgに相当します。この記事では試験用カプセルの用量を示しており、服用量の自己判断には使えません。3
どちらが痩せるかは、対象者と用量を含めて読む
この試験では、オルホルグリプロン群の平均体重減少が、経口セマグルチド群より大きく報告されました。ただし、体重減少の主な比較結果は、2型糖尿病がありメトホルミンを使用している人のものです。糖尿病のない人や、正常体重の人にも同じ結果が出ることを示してはいません。
また、3mgから始めるリベルサスの導入期と、試験の維持用量7mg・14mgの結果は別です。増量の要否は、効果と体調を確認したうえで医師が判断します。4
副作用の多さは、症状の頻度と中止割合を分けて見る
両薬で気をつけたいのは、吐き気、下痢、嘔吐、便秘などの胃腸症状です。ACHIEVE-3では、胃腸の有害事象がオルホルグリプロン群の58〜59%、経口セマグルチド群の37〜45%に報告されました。多くは軽度から中等度でした。2
「有害事象」には、薬との因果関係を問わず治療中に起きた不調も含まれます。したがって、表の数字はそのまま「薬が原因の副作用が起きる確率」ではありません。また、一人に複数の症状が出ることがあるため、症状別の割合を足して全体の割合にはできません。
有害事象による中止割合は、症状のために治療を続けにくくなった人がどの程度いたかを見る材料です。この試験ではオルホルグリプロン群に多く報告されました。ただし、副作用の差を確かめるために必要な人数をそろえた設計ではありません。この割合だけで安全性全体の優劣は決められません。5
頻度が低くても、受診が必要な症状がある
持続する強い腹痛、繰り返す嘔吐、水分が取れない状態は、速やかに医療機関へ相談してください。息苦しさや顔・喉の腫れがある場合は、すぐに受診してください。膵炎、脱水、重いアレルギーなどへの注意が、国内のリベルサス添付文書やFoundayoの米国添付文書に記載されています。インスリンや一部の糖尿病薬との併用では低血糖にも注意します。4 6
リベルサスは空腹時に服用し、その後30分は飲食を控える
| 確認項目 | ファウンダヨ | リベルサス |
|---|---|---|
| 有効成分 | オルホルグリプロン | セマグルチド |
| 服用頻度 | 米国添付文書では1日1回 | 国内添付文書では1日1回 |
| 服用時の食事条件 | 米国では食事の有無を問わず服用 | その日の最初の飲食前、空腹時に服用 |
| 水と服用後の注意 | 米国ではリベルサスのような飲食の時間制限なし | 約120mL以下の水で服用し、少なくとも30分は飲食・他の内服薬を避ける |
| 国内の承認・申請状況 | 肥満症で申請済み。承認・発売の公式発表は確認できていない | 2型糖尿病 |
出典:リベルサスの国内添付文書、Foundayoの米国添付文書、中外製薬の国内申請情報。4 6 7
「服用時の食事条件が少ない」ことと、体重管理のための食事療法が不要であることは別です。米国のFoundayoも、食事・運動療法と併用する薬として承認されています。
妊娠の予定や授乳、服用中の薬も医師に伝えてください。Foundayoの米国添付文書では、経口避妊薬を使う人に、開始後と増量後それぞれ30日間、ピル以外の避妊法への変更、またはコンドームなどの追加を勧めています。国内での用法が確定した場合は、国内の添付文書を確認する必要があります。6
日本での承認と費用は、海外情報と分けて確認する
2026年10月19日の確認では、中外製薬の公表資料に、オルホルグリプロンの肥満症適応について「2025年4Qに日本で申請」と記載されています。国内承認・発売・価格の公式発表は確認できていません。Foundayoが日本の正式な販売名になるかも未確認です。7
リベルサスは国内では2型糖尿病の薬です。減量だけを目的に使う場合は承認された適応から外れ、その目的で公的医療保険が適用される治療ではありません。自由診療の費用は医療機関・用量・処方日数で異なります。4
費用を比べるときは、薬代のほかに診察料、送料、継続時の費用を確認します。米国のセービングカードや保険加入条件付きの価格を、日本で支払う金額として扱うことはできません。
よくある質問
ファウンダヨなら、リベルサスより副作用が少ないですか?
飲み方の条件が少なくても、副作用が少ないとは限りません。ACHIEVE-3では胃腸症状と有害事象による中止が、オルホルグリプロン群に多く報告されました。自分にとっての使いやすさは、効果と体調の両方で確認します。2 5
リベルサスから自己判断で切り替えてもよいですか?
自己判断での切り替えや併用は避けてください。mgの数字に薬剤間の換算関係はなく、Foundayoの米国添付文書でも他のGLP-1受容体作動薬との併用は推奨されていません。現在の薬、用量、使用期間、副作用の経験を医師に伝えて相談してください。6
ファウンダヨをユアクリで処方してもらえますか?
ユアクリで取り扱っているのはマンジャロです。ファウンダヨとリベルサスは取り扱っていません。薬の変更や処方の可否は診察で確認が必要です。
マンジャロの治療についてユアクリに相談する
ユアクリではマンジャロの診療を行っています。ファウンダヨとリベルサスの処方や入荷予約を受け付ける案内ではありません。診察の結果、処方に至らない場合もあります。
マンジャロの料金を確認する / 公式LINEで相談する / マンジャロのオンライン初診を予約する
ユアクリのマンジャロ診療に関する重要事項
マンジャロを減量目的で使う診療は、国内で承認された効能から外れる適応外使用・自由診療です。国内承認品を医師の診察に基づいて処方し、個人輸入品は使用しません。国内には、肥満症の適応で承認されたウゴービやゼップバウンドが別にあります。
料金ページの掲載例は、マンジャロ2.5mg・4本15,400円(税込)、初診料・再診料・送料0円です(2026年10月19日確認)。治療は週1回の皮下注射で、用量・処方量・治療期間は医師の判断により異なります。最新の費用と契約条件は料金ページで確認してください。
主なリスクは吐き気・嘔吐・下痢・便秘、低血糖、膵炎などです。適応外使用に伴う健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。PMDAの救済制度の説明も確認し、気になる点は診察で相談してください。
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出典
- Lilly. ACHIEVE-3の詳細結果・Full Results表(2026年2月26日)。https://investor.lilly.com/node/53961
- Rosenstock J, et al. ACHIEVE-3. Lancet. 2026;407:1147–1160. doi:10.1016/S0140-6736(26)00202-3. 原著抄録の試験条件・胃腸有害事象。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41765029/
- オルホルグリプロンの試験用カプセルと錠剤の生物学的同等性研究(2026年)。https://dom-pubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/dom.70783
- PMDA. リベルサス錠の電子添文・承認情報。https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/rdDetail/iyaku/2499014F1021_1
- Lilly. ACHIEVE-3トップライン結果。安全性比較の検出力に関する説明(2025年9月17日)。https://investor.lilly.com/node/52901/pdf
- FDA. Foundayo米国添付文書(2026年7月改訂)、1、2、5、8節。https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2026/220934s003lbl.pdf
- 中外製薬. 2026年第2四半期決算説明会資料、19ページ(2026年7月24日)。https://www.chugai-pharm.co.jp/cont_file_dl.php?f=FILE_5_77.pdf&rep=119%2C77&src=%5B%250%5D%2C%5B%251%5D