ファウンダヨとマンジャロの違い|減量効果・副作用・続けやすさを比較

2026/9/7

ファウンダヨは毎日飲む薬、マンジャロは週1回の注射薬です。どちらにも体重減少の報告と胃腸症状への注意がありますが、両薬を同じ条件で比べた試験成績は、2026年10月19日の確認では見つかっていません。減量効果と副作用は、試験ごとの数字を確認する必要があります。

以下では、2型糖尿病患者を対象とした研究を中心に、減量した量、胃腸症状の頻度、治療を中止した割合を整理します。ファウンダヨの成分はオルホルグリプロン(別表記:オルフォルグリプロン)、マンジャロはチルゼパチドです。

まず押さえたい、効果と使い方の違い

比較項目 ファウンダヨ マンジャロ
減量効果の研究 ACHIEVE-3では52週の体重減少を報告 SURPASS-2では40週の体重減少を報告
副作用で気になる症状 吐き気・下痢・嘔吐・便秘など 吐き気・下痢・嘔吐・便秘など
投与方法 米国では1日1回の内服 国内では週1回の皮下注射
作用する受容体 GLP-1 GIPとGLP-1
国内の位置づけ 肥満症で申請済み。承認・発売の公式発表は未確認 2型糖尿病で承認。減量目的は適応外使用

各試験の対象者、用量、期間を次に示します。1 2 3 4

臨床試験で報告された体重の変化

体重の数字は、途中で治療をやめた人や追加の糖尿病薬を使った人も含めて、効果を推定した解析にそろえています。

ファウンダヨ側の参考値:ACHIEVE-3、52週間

メトホルミン(糖尿病の飲み薬)で十分な血糖管理ができない2型糖尿病の成人1,698人を対象にした試験です。比較相手は経口セマグルチドで、マンジャロではありません。1

試験用カプセルの用量 52週の平均体重変化率 52週の平均体重変化量
オルホルグリプロン12mg −6.1% −6.2kg
オルホルグリプロン36mg −8.2% −8.1kg

12mg・36mgは試験用カプセルの表記です。薬の吸収を調べた研究では、カプセル12mgは米国販売錠9mg、カプセル36mgは錠剤17.2mgに相当します。薬剤間のmg換算や、服用量の自己判断には使えません。5

マンジャロ側の参考値:SURPASS-2、40週間

こちらもメトホルミンで血糖管理が不十分な2型糖尿病患者を対象としています。1,879人を無作為に割り付け、チルゼパチドと皮下注セマグルチド1mgを比較しました。2

チルゼパチドの用量 40週の平均体重変化量
5mg −7.6kg
10mg −9.3kg
15mg −11.2kg

15mgは研究で使われた用量で、ユアクリでは取り扱っていません。導入用量の2.5mgや、7.5mgを使った場合の減量量を、この表から推定することもできません。

この二つの表から「マンジャロならファウンダヨより何kg多く痩せる」と計算することはできません。対象者の背景や増量の進め方、評価期間が異なります。糖尿病のない人や正常体重の人にも、同じ減量が起こることを示した数字ではありません。

副作用の多さは、症状と治療中止を分けて確認する

吐き気や便秘などの症状が出た割合と、症状などを理由に治療を中止した割合は別の指標です。以下の数値は「有害事象」であり、薬との因果関係が確定していない不調も含みます。同じ人に複数の症状が出るため、症状別の割合は足し合わせません。

ファウンダヨ側:ACHIEVE-3で報告された胃腸症状

指標 試験用12mg 試験用36mg
胃腸の有害事象があった人 59% 58%
有害事象で治療を中止した人 8.7% 9.7%

52週のACHIEVE-3の値です。胃腸症状は原著抄録、中止割合は同試験の公式結果によります。1 6

マンジャロ側:SURPASS-2の症状別の頻度

指標 5mg 10mg 15mg・当院取扱なし
吐き気 17.4% 19.2% 22.1%
下痢 13.2% 16.4% 13.8%
嘔吐 5.7% 8.5% 9.8%
便秘 6.8% 4.5% 4.5%
胃腸の有害事象全体 40.0% 46.1% 44.9%
有害事象で治療を中止した人 6.0% 8.5% 8.5%

40週のSURPASS-2の安全性解析集団の値です。中止割合は原著Table 2、症状別の割合は同試験の国内申請資料にも記載されています。2 7

別試験の58%と40.0%などを比べて、どちらの副作用が少ないかは決められません。 調べた期間や対象者が異なるためです。自分にとって続けやすいかを考える際には、症状の種類、持続する期間、食事や水分が取れているかも医師に伝えてください。

重い症状と、よくある胃腸症状を区別する

強い腹痛が続く、嘔吐を繰り返す、水分が取れない場合は、速やかに医療機関へ相談してください。顔や喉の腫れ、息苦しさがある場合は、すぐに受診してください。マンジャロの国内添付文書では、低血糖、急性膵炎、胆嚢・胆管の障害、重いアレルギー、イレウスなどが重大な副作用として記載されています。Foundayoの米国添付文書にも膵炎、重い胃腸障害、脱水による腎障害などへの注意があります。3 8

毎日の内服か週1回の注射か、生活との相性も違う

確認項目 ファウンダヨ マンジャロ
使用頻度 米国では1日1回 国内では週1回
食事の時間との関係 米国では食事の有無を問わず服用 食事の時間にかかわらず注射可能
管理すること 毎日の内服と併用薬 週ごとの注射日、注射手技、保管
保管の基本 米国添付文書では20〜25℃ 国内添付文書では2〜8℃、凍結を避ける

マンジャロを持ち運ぶ場合の温度や保管期間は、添付文書と処方時の説明を確認します。内服だから副作用が軽い、注射だから必ず強く効くといった判断はできません。3 8

妊娠・授乳の予定、経口避妊薬、糖尿病薬などの併用薬も相談時に伝えてください。Foundayoの米国添付文書には、経口避妊薬の効果が低下する可能性と、開始後・増量後それぞれ30日間、ピル以外の避妊法への変更やコンドームなどの追加が記載されています。8

日本での承認状況とユアクリの取扱い

オルホルグリプロンは、肥満症について2025年4Qに日本で承認申請されたことが公表されています。2026年10月19日の確認では、国内承認・発売・価格の公式発表は確認できていません。4

マンジャロの国内承認適応は2型糖尿病です。同じチルゼパチドでも、肥満症治療薬のゼップバウンドとは別製品です。SURMOUNTなどの肥満症試験の成績を、マンジャロの国内承認適応や個人の減量見込みに置き換えることはできません。3

ユアクリはマンジャロを取り扱い、ファウンダヨは取り扱っていません。マンジャロの減量目的での使用は適応外使用・自由診療です。国内のFoundayo価格が公表されていない段階では、国内の月額費用を同じ条件で比較できません。費用は薬代、診察料、送料、処方日数をそろえて確認してください。

よくある質問

ファウンダヨとマンジャロでは、どちらが痩せますか?

両薬を同じ条件で比べた直接比較の成績は、今回確認できていません。それぞれの試験で体重減少は報告されていますが、別の試験の数値から優劣を決めることはできません。現在の病状、用量、これまでの反応を含めて医師に相談してください。

マンジャロからファウンダヨへ変更できますか?

注射薬から経口薬への切り替えを調べた研究はありますが、注射を継続した群と比べる設計ではありません。その結果を「同じ効果のまま変更できる」と読み替えることはできません。自己判断での変更や併用は避け、治療目標と現在の薬を医師に伝えてください。9

ファウンダヨは「飲むマンジャロ」ですか?

同じ薬ではありません。ファウンダヨはGLP-1受容体に、マンジャロはGIPとGLP-1の両受容体に作用し、有効成分も異なります。3 8

マンジャロの治療についてユアクリに相談する

ユアクリではマンジャロの診療を行っています。ファウンダヨの処方や入荷予約を受け付ける案内ではありません。治療内容と費用を確認したうえで相談してください。診察の結果、処方に至らない場合もあります。

マンジャロの料金を確認する / 公式LINEで相談する / マンジャロのオンライン初診を予約する

ユアクリのマンジャロ診療に関する重要事項

マンジャロを減量目的で使う診療は、国内で承認された効能から外れる適応外使用・自由診療です。国内承認品を医師の診察に基づいて処方し、個人輸入品は使用しません。国内には、肥満症の適応で承認されたウゴービやゼップバウンドが別にあります。

料金ページの掲載例は、マンジャロ2.5mg・4本15,400円(税込)、初診料・再診料・送料0円です(2026年10月19日確認)。治療は週1回の皮下注射で、用量・処方量・治療期間は医師の判断により異なります。最新の費用と契約条件は料金ページで確認してください。

主なリスクは吐き気・嘔吐・下痢・便秘、低血糖、膵炎などです。適応外使用に伴う健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。PMDAの救済制度の説明も確認し、気になる点は診察で相談してください。

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出典

  1. Lilly. ACHIEVE-3詳細結果・Full Results表(2026年2月26日)。https://investor.lilly.com/node/53961
  2. Frías JP, et al. Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes. N Engl J Med. 2021;385:503–515. doi:10.1056/NEJMoa2107519. 体重はtreatment-regimen解析、安全性はTable 2。https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2107519
  3. PMDA. マンジャロ電子添文(2026年9月改訂)、4、6、11、20節。https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_2499422G1024_1_11
  4. 中外製薬. 2026年第2四半期決算説明会資料、19ページ(2026年7月24日)。https://www.chugai-pharm.co.jp/cont_file_dl.php?f=FILE_5_77.pdf&rep=119%2C77&src=%5B%250%5D%2C%5B%251%5D
  5. オルホルグリプロンの試験用カプセルと錠剤の生物学的同等性研究(2026年)。https://dom-pubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/dom.70783
  6. Rosenstock J, et al. ACHIEVE-3. Lancet. 2026;407:1147–1160. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41765029/
  7. PMDA. チルゼパチド申請資料2.7.4、109ページ(PDF120ページ)、表2.7.4.4-5。https://www.pmda.go.jp/drugs/2022/P20221014001/530471000_30400AMX00420_K101_1.pdf#page=120
  8. FDA. Foundayo米国添付文書(2026年7月改訂)、1、2、5、8、16節。https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2026/220934s003lbl.pdf
  9. ATTAIN-MAINTAIN試験登録。https://clinicaltrials.gov/study/NCT06584916

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