マンジャロの保管方法|冷蔵保存の温度管理と持ち運びの注意点
2026/9/7
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、正しく保管しなければ薬の品質が損なわれる可能性があります。本記事では、添付文書の情報をもとに、マンジャロの冷蔵保存のルール、やってはいけないNG行為、旅行時の持ち運び方法について解説します。
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マンジャロ(チルゼパチド)とは
マンジャロ(チルゼパチド)は、GLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用する「デュアルアゴニスト」と呼ばれる注射薬です1。週に1回の皮下注射で投与します。
日本では2022年9月26日に2型糖尿病の治療薬として製造販売承認を取得しています1。
重要な注意点として、マンジャロの日本における承認適応は2型糖尿病のみです。 肥満症やダイエット目的での使用は適応外使用であり、自由診療に該当します1。同じ成分のチルゼパチドは、Zepbound(ゼップバウンド)という商品名で日本でも肥満症治療薬として承認されています(2024年12月27日に製造販売承認、2025年3月19日に薬価収載、2025年4月11日に発売)。ただしゼップバウンドとマンジャロは別製品であり、マンジャロを肥満症目的で使用する場合は引き続き自由診療となります。
マンジャロの基本的な保管方法|冷蔵保存(2〜8℃)
マンジャロの添付文書では、保管温度として2〜8℃の冷蔵保存が規定されています1。家庭では冷蔵庫の冷蔵室に保管してください。
保管する際は、次の点を押さえてください。
- 冷蔵庫の冷蔵室(2〜8℃)に保管する:冷凍室ではなく冷蔵室を使用します
- 外箱に入れたまま保管する:光による品質劣化を防ぐため、使用するときまで外箱から出さないでください1
- 冷蔵庫の奥に入れすぎない:冷蔵庫の奥や冷気の吹き出し口付近は温度が低くなりすぎて凍結するおそれがあります
- ドアポケットを避ける:開閉による温度変化が大きいため、安定した温度が保たれる冷蔵室の中段がおすすめです
保管時にやってはいけないこと(NG行為)
マンジャロの品質を守るために、以下の行為は絶対に避けてください。
- 凍結させない:マンジャロは凍結すると品質が保証されなくなります1
- 直射日光に当てない:光により成分が分解されるおそれがあります
- 高温環境に放置しない:夏場の車内や窓辺など、温度が高くなる場所に置かないでください
- 冷蔵庫の冷気吹き出し口付近に置かない:凍結のリスクがあります
凍結させてしまった場合
万が一マンジャロを凍結させてしまった場合は、その製剤は使用しないでください1。凍結によりタンパク質(ペプチド)の構造が変化し、効果や安全性に影響が出る可能性があります。
凍結させてしまった場合は廃棄し、処方元の医師・薬剤師に連絡して新しい製剤の手配について相談してください。
冷蔵庫内での保管位置の注意
家庭用冷蔵庫は場所によって温度差があります。
- 冷気の吹き出し口付近:庫内で最も温度が低く、凍結のリスクがあります。避けてください
- ドアポケット:ドアの開閉で温度変動が大きくなりやすい場所です。避けてください
- 冷蔵室の中段:比較的温度が安定しやすく、保管に適しています
室温での一時保管について
海外(米国)のマンジャロ添付文書には、室温保管に関する規定があります。室温30℃以下で最大21日間(累計504時間)の室温保管が可能とされています。
ただし、次の点に注意してください。
- 日本の添付文書の規定を必ず確認してください。 海外の情報がそのまま日本で適用されるとは限りません
- 室温で保管した製剤は、再び冷蔵庫に戻さないことが原則です
- 室温保管の許容期間を過ぎた製剤は使用しないでください
- 不安な場合は処方元の医師または薬剤師に確認してください
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旅行・外出時の持ち運び方法
旅行や外出でマンジャロを持ち運ぶ場合は、温度管理に十分注意が必要です。
持ち運びの基本ルール
- 保冷バッグと保冷剤を使用する:2〜8℃を目安に温度を保ちましょう
- 保冷剤を製剤に直接触れさせない:タオルや布で保冷剤を包み、凍結を防止してください1
- 外箱に入れたまま持ち運ぶ:遮光のため外箱から出さないでください
飛行機で移動する場合
- 手荷物として機内に持ち込むのが基本です。預け入れ荷物の貨物室は温度管理ができないため避けてください
- 処方箋のコピーや医師の証明書があるとスムーズに保安検査を通過できる場合があります
- 海外旅行の場合は、渡航先の持ち込みルールも事前に確認しておくと安心です
夏場の注意点
夏場は特に温度管理が難しくなります。保冷剤が溶けてしまう時間を考慮し、長時間の外出では予備の保冷剤を準備するか、途中で交換できるようにしておきましょう。
使用済み製剤の廃棄方法
マンジャロ皮下注アテオスは針が内蔵されたオートインジェクター製剤です。使用後の取り扱いに注意してください。
- 使用済みの製剤は、処方元の医療機関や薬局に返却して廃棄を依頼するのが最も安全です
- 自治体によっては医療廃棄物の回収ルールが異なります。お住まいの地域のルールに従ってください
- 針刺し事故を防ぐため、ご家庭のゴミ箱にそのまま捨てないでください
日本での承認状況と自由診療について
繰り返しになりますが、マンジャロの日本における保険適用は2型糖尿病のみです1。
メディカルダイエットや肥満症治療を目的としてマンジャロの処方を受ける場合、それは適応外使用(自由診療)に該当します。自由診療では健康保険が適用されないため、費用は全額自己負担となります。
オンラインクリニック等で肥満治療目的にマンジャロの処方を受ける場合も、適応外使用であることを十分に理解した上で、医師とリスク・ベネフィットについてよく相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q. マンジャロを冷蔵庫に入れ忘れて一晩出しっぱなしにしてしまいました。使えますか?
室温(30℃以下)で短時間放置した場合、直ちに品質が損なわれるとは限りません。海外の添付文書では30℃以下・最大21日間の室温保管が認められています。ただし、日本の添付文書の規定に基づいて判断する必要がありますので、不安な場合は処方元の医師または薬剤師にご相談ください。高温環境(夏場の室内で冷房なしなど)に長時間さらされた場合は使用を控えてください。
Q. マンジャロは冷凍保存できますか?
いいえ。マンジャロの凍結は厳禁です1。凍結すると薬の品質が変化し、安全性や効果が保証されなくなります。冷蔵庫の冷気吹き出し口付近に置いた場合も意図せず凍結することがありますのでご注意ください。凍結してしまった場合は廃棄し、新しい製剤を使用してください。
Q. 旅行にマンジャロを持っていく場合はどうすればいいですか?
保冷バッグと保冷剤を使い、2〜8℃を目安に温度を保ってください。保冷剤が直接製剤に触れると凍結のおそれがあるため、タオルや布で包んでから入れましょう。飛行機の場合は手荷物として機内に持ち込んでください。預け入れ荷物の貨物室は温度が管理されておらず、持ち込みには適しません。
Q. マンジャロは肥満治療に保険適用されますか?
日本においてマンジャロの保険適用は2型糖尿病のみです1。ダイエットや肥満治療を目的とした使用は適応外の自由診療に該当し、費用は全額自己負担となります。
免責事項
- 本記事は情報提供を目的としており、特定の治療を推奨するものではありません。
- マンジャロの使用・保管にあたっては、必ず添付文書および医師・薬剤師の指示に従ってください。
- 肥満症目的でのマンジャロの使用は日本では適応外使用(自由診療)です。
- 本記事の情報は執筆時点のものであり、最新の添付文書・ガイドラインを必ずご確認ください。
- 保管方法について不明な点がある場合は、処方元の医師または薬剤師にお問い合わせください。
出典
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マンジャロ(適応外使用)に関する重要事項
ユアクリで扱うマンジャロ(チルゼパチド)を肥満・ダイエット目的で用いる場合の前提です。
- 痩身(肥満・ダイエット)は国内で承認された効能ではありません(適応外使用)
- 個人輸入ではなく、医師の診察にもとづく国内承認品の個別処方でお渡しします
- 国内には肥満症で承認された医薬品(ウゴービ=セマグルチド、ゼップバウンド=チルゼパチド)が別に存在します
- 諸外国の安全性等の情報は、国内承認薬と同水準に整理されていない場合があります
- 適応外使用のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外です
- 主な副作用に吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器症状があり、低血糖等のリスクもあります。効果や副作用には個人差があり、医師の診察が前提です
参考文献