マンジャロを打ち忘れたら?対処法と投与スケジュールの管理
2026/9/7
マンジャロ(チルゼパチド)を打ち忘れた場合の正しい対処法を、PMDA添付文書の情報に基づいて解説します。72時間ルールの具体的な判断基準、投与スケジュールの管理方法、打ち忘れを防ぐ工夫、注意すべき副作用リスクまでまとめています。
重要:マンジャロは日本において2型糖尿病の治療薬としてのみ承認されています。肥満症・ダイエット目的での使用は適応外使用(自由診療)であり、保険適用外です。
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マンジャロ(チルゼパチド)とは|基本情報
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用する「デュアルアゴニスト」に分類される注射薬です1。週1回の皮下注射で投与する薬剤です。投与スケジュールの管理は、治療を継続するうえで重要なポイントになります。
日本では2022年9月にPMDA(医薬品医療機器総合機構)により2型糖尿病の治療薬として承認されました1。
なお、当院で処方するマンジャロは2型糖尿病治療薬としての承認製剤であり、肥満症への処方は適応外使用に該当します。 同じ成分のチルゼパチドは「ゼップバウンド」という別製品として日本でも肥満症治療薬の承認を受けています(2025年3月19日保険適用・4月11日発売)1。ただしゼップバウンドとマンジャロは別製品として承認されているため、マンジャロを肥満症目的で処方する場合は引き続き自由診療となります。
マンジャロを打ち忘れたらどうする?|72時間ルール
マンジャロを打ち忘れた場合の対処法は、次回の予定投与日までの残り時間によって判断します。添付文書に基づく対処ルールは以下の通りです1。
次回予定日まで72時間(3日間)以上ある場合
気づいた時点でできるだけ早く投与してください。 その後は、もともとの予定曜日に通常通り投与を再開します。
例えば、毎週月曜日に投与している方が、月曜日の投与を忘れて火曜日に気づいたとします。次の月曜日まで6日間あり、72時間以上の余裕があるため、火曜日に投与してかまいません。翌週からは、再び月曜日に戻します。
次回予定日まで72時間(3日間)未満の場合
その回はスキップし、次の予定日に通常通り投与します。 無理に遅れて投与すると、次回との間隔が短くなりすぎるためです。
例えば、月曜日に投与予定だったところ、金曜日まで気づかなかったとします。次の月曜日まで3日間しかなく、72時間未満のため、金曜日の投与はスキップします。次の投与は、そのまま月曜日に行います。
絶対にしてはいけないこと
2回分をまとめて投与することは絶対にしないでください。 過量投与により副作用のリスクが高まります1。打ち忘れに気づいたときに判断に迷う場合は、必ず担当医または処方元のクリニックに連絡してください。
打ち忘れを防ぐための投与スケジュール管理法
マンジャロは週1回の投与であるため、毎日服用する薬と比べて打ち忘れが起こりやすい傾向があります。以下の工夫で投与忘れを防ぎましょう。
曜日と時間帯を固定する
毎週同じ曜日の同じ時間帯に投与することを習慣づけましょう1。マンジャロは食事のタイミングに関係なく投与できるため、自分の生活リズムに合わせて投与しやすい曜日・時間を選べます。
リマインダーを活用する
- スマートフォンのアラーム:毎週決まった曜日・時間にアラームを設定
- カレンダーアプリの繰り返し予定:週1回の通知を設定
- 服薬管理アプリ:投与の記録と次回リマインダーを一元管理
注射記録をつける
注射した日付、部位、用量を記録しておくと、打ち忘れに気づきやすくなります。ノートやアプリに記録を残しましょう。
旅行・外出時の対策
- 旅行中も投与スケジュールを維持してください
- マンジャロは冷蔵保存が基本ですが、未使用品は室温(30度以下)で最大21日間保管可能です(添付文書の指示に従ってください)
- 持ち運びの際は保冷バッグの使用を検討してください
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投与スケジュールと用量調整の基本
マンジャロの投与スケジュールと用量は、次のとおりです1。
| 段階 | 用量 | 期間 |
|---|---|---|
| 開始 | 2.5mg/週1回 | 最初の4週間以上 |
| 維持量 | 5mg/週1回 | 効果に応じて継続 |
| 増量(必要時) | 7.5mg → 10mg → 12.5mg → 15mg | 各用量で4週間以上の間隔をおいて増量 |
用量の変更は必ず医師の指示に従ってください。 自己判断での増量・減量は副作用のリスクを高めます。
投与曜日を変更したい場合
投与曜日を変更する場合は、前回の投与から最低72時間(3日間)以上の間隔をあけてください1。変更する際は事前に担当医にご相談ください。
打ち忘れ時に注意すべき副作用リスク
投与スケジュールが乱れると、副作用の出方も変わることがあります。特に、以下の点にご注意ください。
再開時の消化器症状
マンジャロの主な副作用は悪心(吐き気)、嘔吐、下痢などの消化器症状です1。投与間隔があいた後に再開すると、これらの症状が出やすくなる場合があります。
注射部位反応
チルゼパチドでは注射部位の発赤・腫れ・かゆみなどが報告されています。海外の有害事象データベース(FAERS)の分析では、チルゼパチドの注射部位反応は、他のGLP-1受容体作動薬と比べて報告割合が高いと報告されています2。注射部位反応が強い場合は、担当医にご相談ください。
低血糖リスク
SU薬やインスリンを併用している場合、投与スケジュールが変わると低血糖のリスクにも影響することがあります1。併用薬がある方は、打ち忘れ時の対応について、あらかじめ担当医と確認しておきましょう。
重大な副作用の初期症状
以下の症状が現れた場合は、投与スケジュールに関係なく直ちに医療機関を受診してください1。
- 急性膵炎:激しい腹痛、背中の痛み、嘔吐
- 胆嚢関連事象:右上腹部の痛み、発熱
【禁忌】 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある方、糖尿病性ケトアシドーシスの方には使用できません1。
よくある質問(FAQ)
Q. マンジャロを1日だけ打ち忘れた場合はどうすればよいですか?
次回予定日まで72時間(3日間)以上あれば、気づいた時点でできるだけ早く投与してください。その後はもともとの予定曜日に戻して投与を続けます1。判断に迷う場合は担当医にご連絡ください。
Q. マンジャロを2週間以上打ち忘れた場合はどうなりますか?
長期間の打ち忘れの場合は、自己判断で再開せず必ず担当医に連絡してください。再開時の用量や投与方法について医師の指示を仰ぎましょう。特に増量段階にある方は、再開用量の確認が重要です。
Q. 2回分をまとめて打ってもよいですか?
いいえ、2回分をまとめて投与することは絶対にしないでください。 過量投与により消化器症状などの副作用リスクが高まります1。打ち忘れた分は72時間ルールに従って対処してください。
Q. 投与曜日を変更したい場合はどうすればよいですか?
投与曜日の変更は可能ですが、前回の投与から最低72時間(3日間)以上の間隔をあけてください1。変更する場合は事前に担当医にご相談ください。
Q. 打ち忘れを防ぐためにどんな工夫がありますか?
毎週同じ曜日・同じ時間帯に投与することを習慣づけ、スマートフォンのリマインダーやアラームを設定するのが効果的です。注射記録をつけておくと打ち忘れにも気づきやすくなります。
免責事項
- 本記事の情報はPMDA添付文書および医学文献に基づいていますが、個別の治療判断を行うものではありません。必ず担当医にご相談ください。
- マンジャロは日本において2型糖尿病の治療薬として承認されています。肥満症・ダイエット目的での使用は適応外使用(自由診療)です。
- 本記事は、出典に挙げた添付文書・文献の公開情報をもとに当サイト運営者が編集した一般向けの解説であり、打ち忘れ時の実際の対応は処方元の医師の指示が優先されます。
出典
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マンジャロ(適応外使用)に関する重要事項
ユアクリで扱うマンジャロ(チルゼパチド)を肥満・ダイエット目的で用いる場合の前提です。
- 痩身(肥満・ダイエット)は国内で承認された効能ではありません(適応外使用)
- 個人輸入ではなく、医師の診察にもとづく国内承認品の個別処方でお渡しします
- 国内には肥満症で承認された医薬品(ウゴービ=セマグルチド、ゼップバウンド=チルゼパチド)が別に存在します
- 諸外国の安全性等の情報は、国内承認薬と同水準に整理されていない場合があります
- 適応外使用のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外です
- 主な副作用に吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器症状があり、低血糖等のリスクもあります。効果や副作用には個人差があり、医師の診察が前提です
参考文献
-
マンジャロ皮下注アテオス(チルゼパチド)添付文書・承認情報, PMDA, 2022年9月承認. https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/rdDetail/iyaku/2499422G1024_1 ↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩↩
-
Psychiatric Adverse Events and Administration Challenges Associated with GLP-1 Receptor Agonists for Weight Loss: A Real-World Analysis. PubMed, 2026. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41901212/ ↩